そこで、低ホルムアルデヒドの基準が定められ、ホルムアルデヒドの放散量を少なくした建材が普及されるようになり問題は解消されました。 しかし国内市場においては、この基準に合格していない安い輸入建材が過半を占め、低コスト住宅に用いられたり、ヒートアイランド現象によって気温が上昇することで閉め切りにしてエアコンを使用する住宅が多くなり高気密・高断熱の住宅が増えた結果、昔の住宅ような自然換気が行われなくなりました。 |
ホルムアルデヒドはヒトの粘膜を刺激するため、涙が出たり目がチカチカしたりする、鼻水が出る、くしゃみや喉の渇き・咳など、シックハウス症候群の原因となる代表的な化学物質です。
室内での主な発生源は「合板」です。合板には板と板の接着剤にホルムアルデヒドを含む材料が使用されています。
合板は壁、天井、押入、床フローリングなど多くの場所に合板が使用されています。
また、合板は建設資材だけでなくタンスや食器棚などの木製家具にも多く使用されています。
ですが最近の建材は、低ホルムアルデヒド基準によりホルムアルデヒドの使用を抑えているため、放散量自体それほど多くありません。
しかし、数年前まで樹脂や接着剤の原料として広く使用されていたため、10年以上経っても放散が続くことがあります。