生活の中に存在する化学物質

室内空気中には、たくさんの化学物質が存在しています。最近、問題になっている「シックハウス症候群」「シックビル症候群」あるいは「化学物質過敏症」の原因の一つに室内空気中の化学物質があげられています。現代は化学物質の時代ともいわれて、建築材料や家具に様々な化学物質が含まれるようになり、さらに防臭・防虫・殺虫等の目的で化学物質を住宅で使用する機会が増加しています。また、ライフスタイルの変化や住宅の高気密化によって換気回数が低下したことも、室内空気中の化学物質濃度を高める要因になっています。


ストレス社会で健康に(TOP)

現代社会におけるストレス
 ・ ストレスの原因
 ・ ストレスが引き起こす病気
 ・ 日常でのストレス解消法・予防法
 ・ やってはいけないストレス解消法
 ・ もし病気になってしまったときは?

健康な住まいと健康な生活を
 ・ シックハウス症候群とは?
 ・ 化学物質過敏症とは?
 ・ 生活の中に存在する化学物質
 ・ 生活の中で化学物質の影響を防ぐには?
≪リンク≫

Google

Yahoo JAPAN

素材屋
〜HP素材のおすそわけ〜



1、ホルムアルデヒド

ホルムアルデヒドは、住宅においてしばしば発生する化学物質の一つです。
無色で刺激臭を有し、常温では気体です。水に良く溶け、約30%の水溶液は通常ホルマリンと称しています。ホルムアルデヒドは、殺菌作用があり、従来より温室や土壌の燻蒸剤等に利用されるほか、標本保存剤、消毒剤、防腐剤として用いられています。
居住環境におけるホルムアルデヒドの発生源としては、建材、家具、家庭用品、喫煙及び暖房器具の使用等が考えられます。特に、合板・パーティクルボードの接着には尿素-ホルムアルデヒド系接着剤が多用されています。また、ホルムアルデヒドは壁紙用接着剤の防腐剤としても利用されています。ホルムアルデヒドの人に対する影響は、主に目、鼻、及び喉に対する刺激作用で、具体的には、不快感、流涙、くしゃみ、咳、吐き気、呼吸困難等の症状が表れます。また、動物(ラット)で発がん性が認められています。


2、アセトアルデヒド

アセトアルデヒドは単体では無色の液体で刺激臭を伴います。
アセトアルデヒドはエタノールの酸化により生成され、様々な食物やアルコールを含むもの、またヒトそのものも発生源となります。
ホルムアルデヒド同様に接着剤や防腐剤に使用されているほかには写真現像用の薬品としても使用されています(酸っぱいような刺激臭があります)。
またアセトアルデヒドはたばこの煙に含まれており、ニコチンと相乗作用を示して特に青少年のタバコへの中毒の開始と増強に影響を及ぼします。


3、トルエン

ルエンは無色の液体で揮発性が高く、シンナーのような刺激臭があります。
接着剤や塗料の溶剤及び希釈剤として用いられる他にはガソリンに添加されることがあります。
トルエンの臭いを感じる濃度は0.048ppmあたりからで、高濃度になると目や気道に刺激が起こり、疲労、吐き気、それに、神経系にも影響を与え、脳障害を引き起こすリスクが高まります。
ひどい場合には、精神錯乱などをきたすこともあり、意識低下や不整脈を起こすことがあります。


4、キシレン

キシレンは無色でガソリンに似た臭いがあります。トルエンと同様に、接着剤や塗料の溶剤及び希釈剤として用いられる他、トルエンと同様ガソリンに添加されることがあります。
高濃度ではトルエンと同様の生体影響があり、ひどい場合は脳細胞に影響し神経系の障害を伴います。200 ppm程度の濃度で明らかに目、鼻、のどが刺激されます。


5、エチルベンゼン

エチルベンゼンは無色で特有の芳香があります。トルエンやキシレンと同様に、接着剤や塗料の溶剤及び希釈剤として用いられます。
エチルベンゼンは眼、鼻、その他の粘膜への刺激性があり、10 ppm以下でも臭気を感じます。
かなりの高濃度(数千ppm)で暴露されると、めまいや意識低下等の中枢神経症状が現れます。


← 化学物質過敏症とは?   生活の中の化学物質を防ぐには?
inserted by FC2 system